天使

天が遺した小さな罪が 今でも胸に刺さってる (2022/07) 別に困ってる訳じゃないんですが 多分中学生あたりから、常になにかを押さえ付けて生きるようになりました それが普通の状態のまま生きすぎたせいか、今でも心のどこかに負荷をかけているのは感じるのですが、無意識すぎてそれが何に対する負荷なのか、今となってはよくわかりません もしそれがわかれば、今だったら大人の力で取り去れるものかもしれないじゃないですか でもわかんないんですよね そういうつもりで描いたわけではないんですが 見返してたらそういうことを思いました

ルルと平成

ルル 1 話 (2021/02) ルル 2 話 (2024/03) ルルは平成後期くらいの時代設定なんですが 平成って、私はいい思いしなかったけど、漫画で描くぶんには落ち着いてていい時代だったなって思います 私は昭和を生きてないので知らないのですが、日本人昭和にいろいろやったらしいから なんか皆して疲れちゃったんですかね 当時の若者(私もですが)というのも、なんていうか KY って言葉が流行るくらいには、出る杭にならない美徳みたいなものを持っていて、要するに普通であることを求められていたと思うんです 今ってインフルエンサーなんて言うくらいに、すごいエネルギッシュさがイケてる時代じゃないですか 上手く言い表せてるかわかりませんが、平成って普通の人が物語というには微かすぎる出来事を繰り返して普通に日々を過ごしていたのが、今では大味で人とは違う面白いことをして日々を過ごしたいって感覚でやってる気がして もちろんそれはそれで悪くないんですが、まあ力要るんですよね 私ラノベはほぼ読まなかったのですが、平成ではセカイ系というものが流行った記憶があって 読んでねえのに勝手なこと言って恐縮ですが、あれって世界規模のでっかい影響力を与えるっていうための手続きを全部すっ飛ばして設定でゴリ押した結果なんじゃないかと思ってて なんかそれって、当時の平成を生きてた人達の内なる羨望と想像の限界が見える感じがして、ちょっと切ないというか、私はそういう人達好きかもなって今になって思います ルルは設定上は人妻に恋してるんですが、だからといって何も起こらないんですね 内なる羨望がありつつもそれを手続き的に実現しようみたいな話には一切ならなくて なんていうか、私は平成にぴったりだなあと思いながら描いています